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カンジダはうつる?性行為・パートナー・日常生活での感染リスクを解説

著者:院長 福地裕三(日本性感染症学会ガイドライン準拠)

カンジダは、必ず性行為でうつる病気ではありません。

もともと皮膚や粘膜に存在することがある真菌で、体調不良、蒸れ、抗菌薬の使用、ホルモンバランス、免疫状態などをきっかけに増えすぎて症状が出ることがあります。

先に結論

  • カンジダは、性行為で必ずうつる性感染症ではありません
  • 性行為の摩擦や刺激で、もともといたカンジダが増えて症状が出ることがあります
  • 症状がある間は、摩擦で悪化しやすいため性行為は控えるのが安心です
  • パートナーにかゆみ・赤み・ただれなどの症状がある場合は、診察や治療を検討します
  • お風呂、便座、プール、タオルなどの日常生活でうつることは、通常心配しすぎなくて大丈夫です

「うつしたのでは」「うつされたのでは」と不安になる方もいますが、カンジダは性行為だけが原因とは限りません。症状の有無や繰り返しの状況を見ながら、必要に応じて確認しましょう。

カンジダはうつる?うつらない?

カンジダは、クラミジアや淋菌のように性行為で必ず感染する性感染症とは少し性質が異なります。

ただし、症状がある時の性行為では、摩擦や刺激で症状が悪化したり、パートナー側にも症状が出たりすることがあります。

状況 考え方 対応の目安
性行為 必ずうつるわけではありませんが、摩擦や刺激で症状が悪化することがあります 症状がある間は控えるのが安心です
パートナーに症状がある 亀頭の赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などがあれば治療対象になることがあります パートナーも受診・治療を検討します
パートナーに症状がない 無症状の場合、原則として同時治療が必須ではないことが多いです 症状が出た場合に相談します
お風呂・温泉・プール 日常生活で感染することは通常心配しすぎなくて大丈夫です それだけで検査や治療が必要とは考えにくいです
便座・タオル・洗濯物 通常、過度に心配する必要はありません 症状がある場合は、感染経路より原因確認を優先します

カンジダで大切なのは、誰からうつったかを決めつけることではなく、今ある症状が本当にカンジダか、治療が必要かを確認することです。

ポイント:カンジダは必ずうつる、でも、絶対にうつらない、でもなく、体調や摩擦などの条件が重なると増えて症状が出るケースが多いです。

カンジダは感染と症状が出るきっかけを分けて考えます

カンジダは、もともと体に存在することがある真菌です。

そのため、カンジダ症状が出たからといって、必ずしも誰かからうつされたとは限りません。

カンジダでよくある考え方

  • 性行為で必ず感染する病気ではない
  • もともといたカンジダが増えて症状が出ることがある
  • 性行為の摩擦・刺激・蒸れが、症状のきっかけになることがある
  • 相手に症状がある場合は、相手側も診察や治療を検討する

「性行為のあとに症状が出た」という場合でも、性行為で新たに感染したとは限らず、刺激や体調変化をきっかけに症状が出た可能性もあります。

一方で、性行為後のかゆみ・痛み・おりものの変化では、カンジダ以外の性感染症が関係していることもあるため、症状がいつもと違う場合は検査で確認するのが安心です。

行為別:うつる不安のよくある質問

性行為(腟、挿入、肛門)の場合

カンジダは性行為で必ず感染する病気とは性質が異なります。ただし、摩擦や体調の影響で症状が出やすくなったり、パートナー側にかゆみ等の症状が出ることがあります。 症状がある間は無理をせず、必要に応じて検査で原因を確認しましょう。

  • 症状が強い時は、摩擦で悪化しやすいため性行為は控えるのが安心
  • パートナーが無症状なら同時治療が必須とは限りません(症状がある場合は受診を検討)

オーラル(フェラやクンニ)

このページで扱うのは主に性器カンジダです。オーラルを含む性行為は、刺激や摩擦で症状が出やすくなることがあります。 口の中に症状がある、または性器症状が強い場合は無理をせず、まず症状を落ち着かせることを優先してください。

  • 痛み、ヒリヒリ、かゆみがある間は控えるのが安心
  • 気になる症状が続く場合は、他の原因も含めて検査で確認

キス

キスだけで性器カンジダが起こると決めつける必要はありません。カンジダは体調や環境で増えて症状が出ることが多く、原因を単独の行為に結び付けるのは難しいです。 ただし、口の中の症状が気になる場合は、医療機関で相談してください。

迷う場合は、症状、経過、再発回数も含めて総合ページで整理できます:カンジダ(検査・治療)

お風呂・便座・タオルでうつりますか?

カンジダは、日常生活で過度に感染を心配する病気ではありません。

同じ浴槽に入った、便座を使った、タオルや洗濯物を共有したというだけで、カンジダがうつったと考えすぎる必要はありません。

  • お風呂・温泉
  • プール
  • 便座
  • タオル
  • 洗濯物
  • 同じ寝具

これらの日常生活で、家族や周囲にカンジダをうつすことを心配しすぎなくて大丈夫です。

日常生活での感染を心配するより、今のかゆみやおりものが本当にカンジダなのか治療が必要な状態なのかを確認することが大切です。

カンジダ(検査や治療)

パートナーも治療が必要ですか?

カンジダは、すべてのパートナーに治療が必要な性感染症ではありません。

パートナーに症状がない場合は、原則として同時治療が必須ではないことが多いです。

パートナーの状態 考え方 対応
症状がない 無症状の場合、治療が必須ではないことが多いです 症状が出た場合に相談します
亀頭の赤み・かゆみ・ヒリヒリ感がある カンジダ性亀頭炎などを考えることがあります 診察や外用薬治療を検討します
白い付着物・ただれ・痛みがある カンジダ以外の亀頭炎や性感染症も含めて確認します 自己判断せず受診をおすすめします
お互いに症状を繰り返す カンジダ以外の原因や生活要因も含めて整理が必要です 必要に応じて双方の診察・検査を検討します

パートナーに症状がある場合は、「カンジダをうつした」と決めつけるのではなく、亀頭炎や他の性感染症も含めて確認することが大切です。

カンジダは自然治癒する?

こんな時は2人で確認がおすすめ

  • 治療しても短期間で再発を繰り返す
  • パートナー側もかゆみや赤みが出ている
  • 他の腟炎や性感染症の可能性が否定できない

治療中に性行為をしてもよいですか?

カンジダ症状がある間は、性行為を控えるのが安心です。

理由は、相手にうつすかどうかだけではありません。症状がある時は、性行為の摩擦や刺激によって、かゆみ・痛み・赤みが悪化しやすくなります。

治療中に性行為を控えたほうがよい理由

  • 摩擦でかゆみや痛みが悪化しやすい
  • 腟や外陰部の炎症が長引くことがある
  • パートナー側に症状が出ることがある
  • 症状があると、カンジダ以外の感染症との区別が難しくなる

コンドームは刺激や接触を一部減らす助けにはなりますが、症状がある間はコンドームの有無よりも、摩擦で悪化することが問題になります。

腟錠やクリームを使用している場合、製剤によってはラテックス製コンドームに影響する可能性もあるため、治療中の性行為は控えるのが安心です。

繰り返すカンジダは原因確認が大切です

カンジダを何度も繰り返す場合は、毎回同じ市販薬で対応するより、原因を確認することが大切です。

目安として、年4回以上繰り返す場合は、再発性カンジダとして確認をおすすめします。

繰り返す場合に確認したいこと

  • 本当にカンジダかどうか
  • 糖尿病などの背景がないか
  • 抗菌薬の使用や免疫低下が関係していないか
  • 治療薬が合っているか
  • 細菌性膣症や性感染症など、別の原因がないか

繰り返す場合は、「またカンジダだろう」と決めつけず、検査で原因を整理することが大切です。

性行為後の症状では、カンジダ以外も確認します

性行為後にかゆみやおりものの変化が出ると、カンジダを疑う方は多いです。

ただし、性行為後の症状では、カンジダ以外の性感染症や膣内環境の変化も考える必要があります。

症状 考えられる原因 対応
強いかゆみ、白くポロポロしたおりもの カンジダの可能性があります 検査・治療を検討します
黄緑色のおりもの、泡状のおりもの、強いにおい トリコモナス、細菌性膣症なども考えます カンジダと決めつけず検査をおすすめします
排尿時痛、性行為後からの違和感 クラミジア、淋菌、マイコプラズマなども考えます 性感染症検査も含めて確認します
外陰部の赤み、ただれ、痛み カンジダ、皮膚炎、ヘルペスなども考えます 診察で確認するのが安心です

症状だけで原因を決めることは難しいため、初めての症状やいつもと違う症状がある場合は、検査で確認することをおすすめします。

当院の検査や治療(料金や方法)の詳細は、総合ページにまとめています:
カンジダ(総合ページ)

よくあるご質問

Q. カンジダはうつりますか?

A. カンジダは、必ず性行為でうつる性感染症ではありません。もともと皮膚や粘膜に存在することがある真菌で、体調不良、蒸れ、抗菌薬の使用、ホルモンバランス、免疫状態などをきっかけに増えすぎて症状が出ることがあります。

Q. カンジダは性行為でうつる病気ですか?

A. 性行為で必ず感染する病気ではありません。ただし、性行為の摩擦や刺激によって、もともといたカンジダが増えて症状が出ることがあります。また、症状がある時に性行為をすると、相手側にもかゆみや赤みなどの症状が出ることがあります。

Q. カンジダになったら、パートナーからうつされたということですか?

A. 必ずしもそうではありません。カンジダはもともと体に存在することがあるため、症状が出たからといって「誰かからうつされた」とは限りません。体調、蒸れ、抗菌薬の使用、ホルモンバランス、免疫状態、性行為による刺激などが重なって症状が出ることがあります。

Q. 自分のカンジダをパートナーにうつしてしまいますか?

A. 必ずうつるわけではありません。ただし、症状がある時に性行為をすると、摩擦や接触によってご自身の症状が悪化したり、パートナー側に赤み・かゆみ・ヒリヒリ感などが出たりすることがあります。症状がある間は性行為を控えるのが安心です。

Q. パートナーも治療が必要ですか?

A. パートナーに症状がない場合は、原則として同時治療が必須ではないことが多いです。ただし、パートナーに亀頭の赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、白い付着物、ただれ、痛みなどがある場合は、診察や治療を検討します。

Q. パートナーに症状がない場合でも、念のため治療したほうがよいですか?

A. 無症状の場合、必ず治療が必要とは限りません。カンジダは、クラミジアや淋菌のように、パートナー全員の同時治療を前提とする性感染症とは性質が異なります。パートナーに症状が出た場合や、お互いに症状を繰り返す場合はご相談ください。

Q. 男性にもカンジダはうつりますか?

A. 男性でも、亀頭や包皮に赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、白い付着物、ただれなどが出ることがあります。カンジダ性亀頭炎のこともありますが、カンジダ以外の亀頭炎や性感染症が関係していることもあるため、症状がある場合は受診をおすすめします。

Q. 亀頭の赤みやかゆみがある場合、カンジダですか?

A. カンジダの可能性はありますが、症状だけで確定はできません。亀頭の赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、白い付着物、ただれ、痛みがある場合は、カンジダ以外の亀頭炎や性感染症も含めて確認します。

Q. 治療中に性行為をしてもよいですか?

A. 症状がある間や治療中は、性行為を控えるのが安心です。理由は、相手にうつすかどうかだけではありません。性行為の摩擦や刺激によって、かゆみ、痛み、赤み、ただれが悪化しやすくなるためです。

Q. コンドームを使えば、カンジダ治療中でも性行為をしてよいですか?

A. コンドームは刺激や接触を一部減らす助けにはなりますが、症状がある間は、コンドームの有無よりも摩擦で悪化することが問題になります。また、腟錠やクリームを使用している場合、製剤によってはラテックス製コンドームに影響する可能性もあります。治療中の性行為は控えるのが安心です。

Q. カンジダはキスでうつりますか?

A. 外陰部や腟のカンジダが、通常のキスでうつることは考えにくいです。ただし、口の中にカンジダ症状がある場合や、免疫が低下している場合などは別の判断が必要になることがあります。不安な症状がある場合はご相談ください。

Q. オーラルセックスでカンジダはうつりますか?

A. 必ずうつるわけではありません。ただし、口や性器に症状がある場合、オーラルセックスによる刺激で症状が悪化したり、相手側に症状が出たりすることがあります。症状がある間は、オーラルセックスも控えるのが安心です。

Q. お風呂や温泉でカンジダはうつりますか?

A. お風呂や温泉で、カンジダがうつることを過度に心配する必要はありません。同じ浴槽に入った、温泉を利用したというだけで感染したと考えすぎなくて大丈夫です。症状がある場合は、感染経路よりも、今の症状が本当にカンジダかを確認することが大切です。

Q. プールやサウナでカンジダはうつりますか?

A. 通常、プールやサウナを利用しただけでカンジダがうつることは心配しすぎなくて大丈夫です。ただし、蒸れや汗、長時間の湿った下着などで外陰部が刺激され、症状が出やすくなることはあります。

Q. 便座からカンジダはうつりますか?

A. 便座の使用だけでカンジダがうつることは、通常心配しすぎなくて大丈夫です。カンジダは日常生活で過度に感染を心配する病気ではありません。症状がある場合は、便座からうつったかどうかより、原因を確認することが大切です。

Q. タオルや洗濯物からカンジダはうつりますか?

A. タオルや洗濯物を共有しただけで、カンジダがうつることは通常心配しすぎなくて大丈夫です。家族や周囲にうつすことを過度に心配するより、今あるかゆみやおりものの変化が本当にカンジダか、治療が必要かを確認しましょう。

Q. 家族にカンジダがうつることはありますか?

A. 日常生活で家族にカンジダがうつることは、通常心配しすぎなくて大丈夫です。同じお風呂、便座、洗濯物、寝具などで過度に不安になる必要はありません。症状がある方は、ご自身の症状の原因確認と治療を優先しましょう。

Q. カンジダを繰り返す場合、パートナーが原因ですか?

A. 必ずしもパートナーが原因とは限りません。繰り返す場合は、体調、蒸れ、抗菌薬の使用、糖尿病、免疫低下、治療薬が合っているか、カンジダ以外の原因がないかを確認することが大切です。目安として年4回以上繰り返す場合は、受診をおすすめします。

Q. カンジダを繰り返す場合、毎回市販薬で対応してもよいですか?

A. 繰り返す場合は、毎回同じ市販薬で対応するより、検査で原因を確認することをおすすめします。本当にカンジダか、別の感染症や皮膚トラブルがないか、治療薬が合っているかを整理することが大切です。

Q. 性行為後にかゆみやおりものの変化が出た場合、カンジダですか?

A. カンジダの可能性はありますが、カンジダ以外の性感染症や膣内環境の変化も考える必要があります。強いかゆみや白くポロポロしたおりものはカンジダでみられることがありますが、黄緑色のおりもの、強いにおい、排尿時痛、外陰部の痛みなどがある場合は、他の原因も含めて確認します。

Q. カンジダ以外の性感染症検査も必要ですか?

A. 症状や心当たりによっては、性感染症検査も検討します。性行為後から症状が続く場合、排尿時痛がある場合、黄緑色のおりものや強いにおいがある場合、外陰部の痛みやただれがある場合は、クラミジア、淋菌、トリコモナス、マイコプラズマ、ヘルペスなども含めて確認することがあります。

Q. カンジダがある時は、いつから性行為を再開できますか?

A. かゆみ、痛み、赤み、おりものの変化などの症状が落ち着いてから再開するのが安心です。治療中や症状が残っている間は、摩擦で悪化しやすいため控えてください。パートナーにも症状がある場合は、パートナー側の治療状況も確認しましょう。

Q. カンジダは性感染症ですか?

A. カンジダは、必ずしも性感染症ではありません。もともと体に存在するカンジダが、体調不良、蒸れ、抗菌薬の使用、ホルモンバランス、免疫状態などをきっかけに増えすぎて症状が出ることがあります。ただし、性行為後の症状では、他の性感染症も含めて確認することがあります。

Q. カンジダがうつるのか不安な場合、何を相談すればよいですか?

A. 症状の内容、いつから症状があるか、性行為との関係、パートナーに症状があるか、カンジダを繰り返しているかを整理してご相談ください。必要に応じて、カンジダ検査や性感染症検査、治療をご案内します。

カンジダがうつるのか不安な方へ

カンジダは、必ず性行為でうつる性感染症ではありません。ただし、症状がある間の性行為は、摩擦や刺激で悪化することがあります。

  • 性行為後からかゆみやおりものの変化がある方
  • パートナーにも赤み・かゆみ・ヒリヒリ感がある方
  • カンジダを繰り返している方
  • カンジダ以外の性感染症も心配な方
  • 治療中に性行為をしてよいか迷う方

症状や心当たりに応じて、カンジダ検査や性感染症検査、治療をご案内します。

参考文献・出典

本ページでは、国内外の公的情報や診療ガイドラインを参考に、カンジダの感染性、パートナー治療、日常生活での感染リスクについて分かりやすく整理しています。

(最新の知見に基づく最終更新日:2026年5月7日)

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