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ガードネレラの検査・治療|尿道・膣・皮膚の検査に対応

著者:院長 福地裕三(日本性感染症学会ガイドライン準拠)

ガードネレラは、膣のにおい・おりものの変化、尿道の違和感、皮膚の炎症などに関係することがある一般細菌です。

ガードネレラは、膣のにおい・おりものの変化、尿道の違和感、皮膚の炎症などに関係することがある一般細菌です。

特に女性では、魚のようなにおいや水っぽいおりものを伴う細菌性膣症(BV)との関係が知られています。

一方で、ガードネレラは検出されたからといって、必ずしも「性病」や「浮気」を意味する菌ではありません。膣内環境や常在菌のバランス、性行為、体調、刺激など、複数の要因が関係して症状が出ることがあります。

当院では、尿道・膣・皮膚のガードネレラを含む一般細菌検査に対応しています。検査は各5,500円(税込)、結果は4〜7日後です。

ガードネレラとは

ガードネレラは、正式にはGardnerella vaginalis(ガードネレラ・バジナリス)と呼ばれる細菌です。

膣内には、乳酸菌を中心としたさまざまな菌が存在しており、通常は菌のバランスが保たれています。しかし、何らかのきっかけで乳酸菌が減り、ガードネレラなどの嫌気性菌が増えると、においやおりものの変化が出ることがあります。

このような膣内細菌のバランスの乱れは、細菌性膣症(細菌性膣炎・BV)と呼ばれます。

ガードネレラは、クラミジアや淋菌のように「代表的な性感染症」として扱われる菌とは異なりますが、症状の原因になっている場合には検査や治療を検討します。

ガードネレラは性病ですか?

ガードネレラが検出されたからといって、必ずしも性病と断定することはできません。

ガードネレラは、膣内環境の変化や常在菌バランスの乱れによって増えることがあります。性行為がきっかけになることもありますが、性行為だけが原因とは限りません。

そのため、検査でガードネレラが出た場合でも、すぐに「誰かからうつされた」「浮気があった」と決めつける必要はありません。

一方で、近年は細菌性膣症に関係する菌がパートナー間で共有される可能性も指摘されており、再発をくり返す場合や、性行為をきっかけに症状が出る場合には、パートナー側の検査や相談を検討することがあります。

ガードネレラで起こりやすい症状

ガードネレラに関連して、以下のような症状がみられることがあります。

女性に多い症状

  • 魚のようなにおいがする
  • おりものの量が増える
  • 灰白色、白っぽい、水っぽいおりものが出る
  • 性行為後ににおいが強くなる
  • 膣や外陰部に違和感がある
  • 膣のヒリヒリ感、軽いかゆみがある

細菌性膣症では、カンジダのような強いかゆみやカッテージチーズ状のおりものは目立たないこともあります。

ただし、カンジダ、トリコモナス、クラミジア、淋病、マイコプラズマなどでも似た症状が出ることがあるため、症状だけで原因を判断することはできません。

男性にみられることがある症状

  • 尿道の違和感
  • 排尿時のしみる感じ
  • 尿道のムズムズ感
  • 軽い分泌物
  • 性行為後から続く違和感

男性では、ガードネレラが検出されても無症状のことがあります。

一方で、クラミジアや淋病などが陰性でも尿道の違和感が続く場合には、ガードネレラを含む一般細菌が関係している可能性もあります。

皮膚に症状がある場合

  • 皮膚の赤み
  • ただれ
  • かゆみ
  • 膿のような分泌物
  • 包皮や外陰部まわりの炎症

皮膚の症状では、ガードネレラだけでなく、ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌など、さまざまな一般細菌が関係することがあります。

当院では、症状のある部位から検体を採取し、原因となる菌を確認したうえで治療を検討します。

男性にもガードネレラは関係しますか?

ガードネレラは女性の細菌性膣症との関係がよく知られていますが、男性の尿道や性器周囲から検出されることもあります。

男性では無症状のことも多く、検出されたからといって必ず治療が必要とは限りません。

ただし、尿道の違和感、排尿時痛、分泌物などが続いている場合や、パートナーが細菌性膣症をくり返している場合には、検査を検討することがあります。

当院では、男性の尿道症状に対して、クラミジア・淋病・マイコプラズマなどの性感染症検査とあわせて、ガードネレラを含む一般細菌検査をご案内することがあります。

当院のガードネレラ検査

当院では、症状のある部位に応じて、尿道・膣・皮膚のガードネレラを含む一般細菌検査に対応しています。

検査部位 検査方法 料金(税込) 結果目安
尿道 尿を採取して検査 5,500円 4日後
膣 膣内を綿棒で拭い取って検査 5,500円 4日後
皮膚 症状のある皮膚から採取して検査 5,500円 4〜7日後

検査では、ガードネレラだけでなく、症状に関係する可能性のある一般細菌を確認します。

クラミジア、淋病、マイコプラズマ、トリコモナス、カンジダなどでも似た症状が出ることがあるため、症状や行為の内容に応じて、ほかの性感染症検査をあわせてご案内する場合があります。

ガードネレラの治療について

ガードネレラが検出された場合でも、症状の有無や検出部位によって治療の必要性は異なります。

症状があり、ガードネレラや関連する一般細菌が原因として考えられる場合には、抗菌薬による治療を検討します。

治療内容 料金(税込) 内容
内服治療 9,000円 フラジール内服 1週間
膣錠 3,300円 膣錠 6日分
皮膚外用 3,300円 軟膏 1本

基本的には、フラジール内服1週間で治療を行います。膣錠をご希望の場合は、症状や診察内容に応じてご案内します。

皮膚症状がある場合は、検査結果や症状に応じて軟膏を使用します。

自己判断で市販薬を使用したり、途中で内服を中断したりすると、症状が長引くことがあります。処方された薬は、医師の指示どおり使用してください。

パートナーも検査した方がよいですか?

ガードネレラが検出された場合でも、すべてのケースでパートナーの検査や治療が必要というわけではありません。

ただし、以下のような場合は、パートナー側の相談や検査を検討することがあります。

  • 性行為をきっかけに症状が出た
  • 治療しても再発をくり返す
  • パートナーにも尿道の違和感や分泌物がある
  • 双方に症状がある
  • クラミジアや淋病は陰性だが、症状が続いている

細菌性膣症に関係する菌は、パートナー間で共有される可能性があると報告されています。ただし、パートナー治療の考え方は国やガイドライン、症状の経過によって異なります。

当院では、症状、再発の有無、検査結果、性行為の内容を踏まえて、必要な検査や治療を個別にご案内しています。

再発を防ぐために大切なこと

ガードネレラや細菌性膣症は、一度良くなっても再発することがあります。

再発を防ぐためには、膣内や性器周囲の菌バランスを乱しすぎないことが大切です。

  • 膣内洗浄をしすぎない
  • 香料の強い石けんやデリケートゾーン用製品を使いすぎない
  • 蒸れやすい下着や締め付けの強い衣類を避ける
  • 症状がある間は性行為を控える、またはコンドームを使用する
  • 処方された薬を途中で中断しない
  • 再発をくり返す場合は、パートナー側の評価も検討する

「においが気になる」「おりものが戻ってしまう」「治療しても再発する」という場合は、ガードネレラ以外の感染症や混合感染が隠れていることもあります。症状が続く場合は、再検査をご相談ください。

よくあるご質問

Q. ガードネレラは性病ですか?

A. ガードネレラが検出されたからといって、必ずしも性病と断定することはできません。膣内環境や常在菌バランスの乱れで増えることもあります。一方で、性行為をきっかけに症状が出たり、パートナー間で菌が共有されたりする可能性もあるため、症状や経過に応じて判断します。

Q. ガードネレラは女性だけの菌ですか?

A. 女性の細菌性膣症との関係がよく知られていますが、男性の尿道や性器周囲から検出されることもあります。男性では無症状のこともありますが、尿道の違和感や排尿時痛が続く場合には検査を検討します。

Q. ガードネレラの検査はどこを調べますか?

A. 当院では、尿道、膣、皮膚の検査に対応しています。尿道は尿、膣は綿棒による拭い取り、皮膚は症状のある部位から採取して検査します。

Q. 検査料金はいくらですか?

A. 尿道、膣、皮膚の検査はいずれも各5,500円(税込)です。症状や検査部位に応じて必要な検査をご案内します。

Q. 結果はいつ分かりますか?

A. 結果は4〜7日後が目安です。休診日や検査会社の状況により前後する場合があります。

Q. ガードネレラの治療費はいくらですか?

A. 基本的にはフラジール内服1週間で9,000円(税込)です。膣錠をご希望の場合は6日分で3,300円(税込)、皮膚症状に対する軟膏は1本3,300円(税込)です。

Q. においだけでも検査した方がよいですか?

A. 魚のようなにおい、おりものの増加、水っぽいおりものが続く場合は、細菌性膣症やガードネレラが関係していることがあります。トリコモナスやカンジダなど、ほかの感染症でも似た症状が出ることがあるため、気になる場合は検査をご検討ください。

Q. パートナーも治療が必要ですか?

A. すべてのケースで一律にパートナー治療が必要というわけではありません。ただし、再発をくり返す場合、性行為後に症状が出る場合、パートナーにも症状がある場合は、パートナー側の検査や相談を検討することがあります。

Q. 自然に治ることはありますか?

A. 軽い菌バランスの乱れであれば自然に落ち着くこともありますが、におい、おりものの変化、尿道症状、皮膚症状が続く場合は治療が必要なことがあります。症状が長引く場合は自己判断で様子を見続けず、検査をご検討ください。

Q. クラミジアや淋病が陰性でも検査する意味はありますか?

A. はい、あります。クラミジアや淋病が陰性でも、ガードネレラを含む一般細菌が尿道炎や膣炎の原因になっていることがあります。症状が続く場合は、一般細菌の検査が原因確認に役立つことがあります。

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参考文献

(最新の知見に基づく最終更新日:2026年5月9日)

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