シアリスの副作用|頭痛・ほてり・背部痛/危険サインと飲み合わせ(タダラフィル)
著者:院長 福地裕三(日本泌尿器科学会ガイドライン準拠)
シアリス(タダラフィル)は、適切に使えば比較的安全に使用しやすいED治療薬です。
副作用がまったくない薬ではありませんが、実際には頭痛、ほてり、鼻づまり、胃の不快感、背部痛、筋肉痛など、軽く一時的なものが多いです。
先に結論
- シアリスの副作用は、軽く一時的なものが多いです。
- 背部痛や筋肉痛はシアリスで比較的特徴的ですが、危険な症状とは限りません。
- 一方で、胸痛、強い息切れ、4時間以上続く勃起、急な視力・聴力の異常は我慢せず受診が必要です。
- 硝酸薬やリオシグアトなど、一緒に使えない薬があります。
副作用が心配で使うのが怖いという方も、よくある副作用と受診が必要なサインを分けて知っておくと、必要以上に不安になりすぎずに済みます。
よくある副作用
シアリスでみられることがある副作用には、次のようなものがあります。
- 頭痛
- 顔のほてり、赤み
- 鼻づまり
- 胃の不快感、消化不良
- 背部痛、腰のだるさ
- 筋肉痛、四肢の痛み
これらは、血管を広げる作用や、タダラフィル特有の作用に関連して起こることがあります。
多くは軽度で一時的ですが、症状が強い場合や毎回つらい場合は、用量や薬の種類を見直すことで使いやすくなることがあります。
背部痛・筋肉痛はシアリスで比較的みられる副作用です
シアリスでは、他のED治療薬と比べて、背部痛や筋肉痛が気になる方がいます。
これは危険な副作用という意味ではなく、シアリスで比較的特徴的にみられる副作用のひとつです。
背部痛・筋肉痛の目安
- 服用後しばらくしてから、腰や背中、太もも周辺がだるく感じることがあります。
- 多くは一時的で、自然に軽快することがあります。
- 痛みが強い、2日以上続く、日常生活に支障がある場合はご相談ください。
背部痛が出たからといって、すぐにシアリスは危険、自分には使えないと決めつける必要はありません。
つらさの程度によっては、用量調整や他のED治療薬への変更で対応できることがあります。
副作用が出やすい条件
同じシアリスでも、飲む日の体調や飲み方によって、副作用の出やすさが変わることがあります。
- 飲酒量が多い
- 寝不足や疲労が強い
- 脱水気味である
- 空腹で体調が悪い
- 血圧の薬など、併用薬がある
- 自己判断で多めに飲んでいる
特に初回〜数回は、飲酒を控えめにし、体調が安定している日に試すと、薬の効き方や副作用の出方を確認しやすくなります。
この症状だけは我慢しないでください
多くの副作用は一時的ですが、次のような症状がある場合は、服用を続けず医療機関へ相談してください。
- 胸の痛み、強い息苦しさ、冷や汗
- 4時間以上続く勃起
- 急な視力低下、片目が見えにくい
- 急な聴力低下、強い耳鳴り
- 強いめまい、失神しそうな感じ
性行為中や服用後に胸痛、強い息切れ、めまい、吐き気などが出た場合は、無理をせず中止してください。
受診時には、タダラフィルを服用したことを必ず医療者に伝えてください。
胸痛が出たときの注意
硝酸薬(ニトログリセリン等)を自己判断で使うのは危険です。 タダラフィル(シアリス)を飲んだことを必ず医療者に伝えてください。
飲み合わせで注意が必要な薬
シアリスの副作用で特に大切なのが、飲み合わせの確認です。
併用禁忌は一緒に使えない薬、併用注意は医師確認のうえで慎重に判断する薬です。
一緒に使えない薬(併用禁忌)
- 硝酸薬・NO供与剤(ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)
- リオシグアト(アデムパス)
これらの薬とシアリスを併用すると、血圧が大きく下がるおそれがあるため使用できません。
事前に相談が必要な薬・食品
- α遮断薬
- 降圧薬
- 一部の抗真菌薬、抗菌薬、HIV治療薬
- グレープフルーツ、グレープフルーツジュース
服用中のお薬がある方は、お薬手帳や薬剤名が分かるものを確認できると安全です。
副作用を減らすためにできること
副作用が心配な方は、次のような点を意識すると安心です。
- 自己判断で多めに飲まない
- 初回〜数回は飲酒を控えめにする
- 体調が悪い日、寝不足の日は無理に使わない
- 脱水を避ける
- 服用中の薬を必ず医師に伝える
- 副作用が強い場合は、用量や薬の変更を相談する
軽い副作用だけであれば、すぐに「使えない薬」と判断しなくてよい場合もあります。
つらさが続く場合は、我慢せずにご相談ください。用量調整や、シアリス以外のED治療薬への変更で対応できることがあります。
服用できない、慎重な判断が必要な方(例)
安全のため、以下に当てはまる方は自己判断で服用せず、必ず診察で確認してください。
- 硝酸薬やNO供与剤を使用中
- リオシグアト(アデムパス)を使用中
- 性行為が不適当と考えられる心血管系の状態
- 不安定狭心症、性交中に狭心症を起こしたことがある
- 低血圧、コントロール不良の高血圧、不整脈など
- 最近の心筋梗塞や脳卒中等
- 重度の肝障害、網膜色素変性症など
副作用が不安な方へ
当院では、持病、服用中のお薬、過去の副作用歴を確認したうえで、シアリスを安全に使えるか判断しています。
- 軽い副作用か、受診が必要な症状かを整理できます
- 用量調整や薬の変更もご相談いただけます
- オンライン診療にも対応しています
不安が強い方ほど、自己判断で避けるより、事前に相談してから使うほうが安心です。
よくあるご質問
Q. シアリスの副作用はよくありますか?
A. 副作用がまったくないとは言えませんが、多くは軽く一時的です。代表的な副作用として、頭痛、ほてり、鼻づまり、胃の不快感、背部痛、筋肉痛などがあります。多くは薬の効果が切れるにつれて自然に落ち着くことが多く、必要以上に怖がりすぎなくて大丈夫です。
Q. シアリスで頭痛やほてりが出たら危険ですか?
A. 頭痛やほてりは、シアリスで比較的みられることがある副作用です。血管を広げる作用に関連して起こることがあり、多くは一時的です。ただし、症状が強い場合、毎回つらい場合、胸痛や強い息切れを伴う場合は、自己判断で続けずご相談ください。
Q. シアリスで背部痛や筋肉痛が出ることはありますか?
A. はい。シアリスでは、背部痛や筋肉痛が比較的特徴的にみられることがあります。腰や背中、太もも周辺のだるさや痛みとして感じる方もいます。多くは一時的ですが、痛みが強い場合、2日以上続く場合、日常生活に支障がある場合はご相談ください。
Q. 背部痛が出たら、シアリスは危険ということですか?
A. 必ずしも危険という意味ではありません。背部痛や筋肉痛は、シアリスで知られている副作用のひとつです。軽い症状で自然に落ち着く場合もあります。ただし、痛みが強い、長引く、他の症状を伴う場合は、用量調整や他のED治療薬への変更を含めて相談するのが安心です。
Q. シアリスで鼻づまりや胃の不快感が出ることはありますか?
A. はい。鼻づまり、胃のむかつき、消化不良、胸やけのような違和感が出ることがあります。多くは一時的ですが、毎回つらい場合や日常生活に支障がある場合は、飲み方や薬の種類を見直せることがあります。
Q. どのような副作用が出たら、すぐ相談したほうがよいですか?
A. 胸の痛み、強い息苦しさ、冷や汗、4時間以上続く勃起、急な視力低下、急な聴力低下、強いめまい、失神しそうな感じがある場合は、服用を続けず医療機関へ相談してください。受診時には、タダラフィルを服用したことを必ず医療者へ伝えてください。
Q. シアリスは心臓に悪い薬ですか?
A. シアリス自体がすべての方に心臓へ悪い薬というわけではありません。ただし、重い心臓病がある方、性行為自体を控えるよう指導されている方、硝酸薬などを使用中の方では使えない場合があります。持病や内服薬がある方は、必ず診察時に申告してください。
Q. シアリスと一緒に飲んではいけない薬はありますか?
A. はい。硝酸薬・NO供与剤(ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)や、リオシグアト(アデムパス)は併用禁忌です。血圧が大きく下がるおそれがあるため、一緒に使用できません。服用中のお薬がある方は、お薬手帳などで確認できるようにしてください。
Q. シアリスとお酒を一緒に飲んでも大丈夫ですか?
A. 少量であれば大きな問題にならないこともありますが、飲みすぎはおすすめできません。飲酒量が多いと、ふらつき、頭痛、血圧低下、動悸などが出やすくなることがあります。また、酔いすぎるとシアリスを飲んでいても勃起しにくくなることがあります。
Q. 副作用を減らすにはどうすればよいですか?
A. 自己判断で多めに飲まないこと、初回〜数回は飲酒を控えめにすること、寝不足や体調不良の日は無理に使わないことが大切です。また、脱水を避け、服用中の薬を医師に伝えることも重要です。副作用が強い場合は、用量調整や他のED治療薬への変更で対応できることがあります。
Q. 副作用が出た場合、シアリスはもう使わないほうがよいですか?
A. 軽い頭痛、ほてり、鼻づまり、背部痛などだけであれば、すぐに「使えない薬」と決めつけなくてよい場合もあります。症状の強さや出方によっては、飲み方、用量、薬の種類を調整できます。つらさが続く場合は、我慢せずご相談ください。
Q. シアリスが不安な場合、他のED治療薬に変更できますか?
A. はい。副作用の出方や使いたいタイミングによっては、バイアグラ系、レビトラ系など他のED治療薬が合うこともあります。副作用が不安な方ほど、自己判断で中止するより、診察で相談しながら薬を選ぶのがおすすめです。
参考文献・出典
本ページでは、国内外の公的情報をもとに、シアリス(タダラフィル)の副作用について分かりやすく整理しています。
- PMDA|シアリス錠 添付文書
シアリスの禁忌、併用禁忌、副作用、使用上の注意が記載されています。 - PMDA|患者向医薬品ガイド・くすりのしおり関連情報
患者さん向けに、シアリスの使い方や注意点を確認できます。 - FDA|CIALIS Label
タダラフィルの副作用、背部痛・筋肉痛の特徴、注意事項などが記載されています。 - FDA|Questions and Answers for Cialis
シアリスの代表的な副作用や、背部痛・筋肉痛の経過について患者向けに整理されています。
※ 本ページは一般情報です。持病や併用薬がある方は、必ず医師にご相談ください。
注意事項
未承認医薬品等:本診療科目に用いる一部の薬剤は、国内未承認の医薬品です。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※ シアリスおよびタダラフィルには、国内で承認されている医療用医薬品があります。処方の可否は、問診・既往歴・併用薬の確認のうえで判断します。薬剤により国内承認薬または医師判断による海外製品をご案内する場合があるため、該当する薬剤については診察時に説明します。
入手経路等:当クリニックが本治療に用いる海外製の医薬品やワクチン等は厚生局の正式なプロセスを経て、クリニック所属の医師の判断の下、個人輸入をしたものになります。
国内の承認医薬品等の有無:国内でも同一の成分を含む医薬品は厚生労働省により承認されていますが、当院では主に価格や入手の安定性を考慮して、患者様にご説明の上で海外製品を処方する場合がございます。
諸外国における安全性等に係る情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
(最新の知見に基づく最終更新日:2026年4月30日)

