心当たりないのにマイコプラズマ・ウレアプラズマ
著者:院長 福地裕三
マイコプラズマ・ウレアプラズマは、通常は性的接触を介して感染しますが、他の経路で感染する可能性もあります。
例えば、マイコプラズマ・ウレアプラズマが含まれた体液(唾液など)が粘膜に触れることで感染することがあります。
しかし、実際には症状が出ていないため、以前から感染していたが気づいていないケースが多いです。
クラミジアや淋病に比べて症状が乏しく、半分以上の人が無症状とも言われています。
症状がなければ検査を受けるきっかけもなく、そのまま経過することが多いです。
長いケースでは、数年から何十年も感染していたと思われる場合もあります。
ただし、症状がない状態では体への影響は少ないため、長期感染が必ずしも性器に影響を及ぼすわけではありません。
感染が発覚した時点で早めに治療をすれば問題ないことがほとんどですので、ご安心ください。
とはいえ、無症状であっても感染が進行し、他の合併症や健康問題を引き起こすことがあるため、定期的な検査や性的パートナーとの安全な性行為が重要です。
特に、性的に活発な人や新しいパートナーと性行為を行う場合は、定期的な検査を受けることをお勧めします。
性行為以外での感染
感染者の体液との接触
唾液などの体液を介して感染する場合があります。例えば、キスや歯ブラシの共有など。
母子感染
感染している母親から出産時に新生児に感染する場合があります。
医療器具の不適切な消毒
医療施設での消毒が不十分な場合、感染することがあります。
当院では、全て使い捨てのカップやキットを使用しておりますので、この心配はございません。