低用量ピル
著者:院長 福地裕三(日本産科婦人科学会ガイドライン準拠)
低用量ピルとは
低用量ピルは、女性ホルモンを含む経口避妊薬です。
毎日1回、適切に服用することで、排卵の抑制や子宮内膜の変化などを通じて避妊効果が得られるとされています。
低用量ピルは、毎日1回の内服で排卵を抑え、子宮内膜を変化させることで妊娠を防ぐお薬です。
避妊効果は非常に高い一方、飲み忘れなどがあると効果は下がります。一般的な使用では年間4〜7%程度が妊娠し、正しく内服できた場合は1%未満とされています。
また、生理痛の軽減や肌荒れの改善にも効果があるとされています。
避妊には、ピルのほかにも避妊手術や子宮内避妊具(IUD)など、さまざまな方法があります。
効果・効能
避妊のほか、月経困難症、子宮内膜症、月経前症候群(PMS)、生理痛、生理不順、ニキビなどの症状改善に用いられます。加えて、卵巣がんや子宮体がんのリスクを下げることが報告されています。
こんな方に低用量ピルがおすすめです
- 確実な避妊方法を選びたい方
- 生理痛が強く、毎月仕事や日常生活に支障が出ている方
- PMS(月経前症候群)のイライラや気分の落ち込みでお悩みの方
- 生理不順で、いつ生理が来るか分からず困っている方
- 旅行や仕事の予定に合わせて、生理日をある程度コントロールしたい方
- ニキビ・肌荒れが生理前後に悪化しやすい方
低用量ピルは、単なる避妊薬ではなく、生理を軽くする、リズムを整える、といった 体調管理の面でも役立つお薬です。
ご自身にとってのメリット・デメリットを一緒に確認しながら、無理のない使い方をご提案します。
飲み方
1日1回、決まった時間に服用することで、飲み忘れを防ぐことができます。
就寝前に服用される方が多い傾向があります。
生理開始から5日以内に飲み始めた場合は、その日から避妊効果が期待できます。生理開始から6日以降に開始する場合は、最初の7日間はコンドームなどの併用が必要です。
※ 当院では内診は行わず、問診をもとに安全性を確認したうえで処方します。
| 項目 | 用量 | 料金 |
|---|---|---|
| ファボワール | 1シート28日分 | 2,500円 |
| ラベルフィーユ | 1シート28日分 | 2,500円 |
※ 送料無料、指定住所へ郵送
当院で低用量ピルを処方する際の流れ
- ① 問診票のご記入
持病や現在服用中のお薬、喫煙状況などをお伺いします。 - ② 院長による診察やご相談
気になる症状やライフスタイルを踏まえて、低用量ピルが適しているかどうか、 どのタイプが良いかをご相談します。 - ③ ピルの選択や処方
副作用の出方や、これまでの経過も考慮しながら、お薬を選びます。初めての方には、 服用開始日や飲み忘れ時の対応なども丁寧にご説明します。 - ④ 定期的なフォロー
体調の変化や副作用の有無を確認しながら、継続の可否やピルの種類の変更などを検討します。 ご希望がある場合は、血液検査も行います。
当院は予約不要で受診いただけるほか、オンライン診療(全国配送)にも対応しています。
忙しい方や遠方の方も、通院とオンライン診療を組み合わせて無理なく続けることが可能です。
低用量ピルと性感染症(性病)について
低用量ピルは妊娠を防ぐお薬であり、性感染症(性病)を防ぐ効果はありません。
クラミジアや淋病、梅毒、HIVなどの感染予防には、コンドームの使用が重要です。
とくに、
- パートナーが複数いる方
- 新しいパートナーとの性行為がある方
- 過去に性感染症にかかったことがある方
は、低用量ピルとあわせてコンドームの併用をおすすめします。
不安な接触があった場合には、「性感染症(性病)について」のページも参考に、 早めの検査をご検討ください。
副作用
飲み始めのうちは、体が慣れるまで吐き気やだるさ、頭痛を感じることがあります。
また、乳房の張りや違和感、不正出血が起こることもあります。
重篤な副作用としては、1万人に数人程度の割合で血栓症が報告されています。
リスク要因としては、肥満、高齢、喫煙、家族に血栓症の既往があることなどが挙げられます。
次のような症状がある場合は、血栓症など重い副作用の可能性があるため、服用を中止して早めに医療機関へご相談ください。強い胸の痛み、息苦しさ、片脚の強い痛みや腫れ、突然の激しい頭痛や視野の異常、ろれつが回らない、片側のしびれ など。
低用量ピルを始める前に確認したいこと
低用量ピルは便利で効果の高いお薬ですが、すべての方に必ずしも適しているわけではありません。 以下に当てはまる方は、ピルの種類を慎重に選んだり、別の避妊方法をご提案する場合があります。
-
- 血栓症のご家族歴がある方、過去に血栓症と診断されたことがある方
- 治療中の高血圧・糖尿病・脂質異常症などの持病がある方
- 35歳以上で喫煙されている方(特に1日15本以上の方)
- 片頭痛(特に前兆を伴う片頭痛)がある方
診察時に、これまでのご病気や服用中のお薬について詳しくうかがい、
日本産科婦人科学会などのガイドラインを参考にしながら、安全性を確認したうえで処方いたします。 ピルを飲んで大丈夫か不安、という方も、まずはご相談ください。
低用量ピルについてよくある質問
Q. 低用量ピルを飲むと太りますか?
A. 飲み始めにむくみや食欲の変化を感じる方もいますが、必ず太るお薬ではありません。生活習慣の見直しとあわせて様子をみながら、つらい場合はピルの種類変更もご相談いただけます。
Q. 飲み忘れてしまった場合はどうすればいいですか?
A. 目安として、次の対応になります(ピルの種類や飲み忘れた位置で対応が変わることがあるため、不安な場合はご相談ください)。
- 1錠だけ遅れ、飲み忘れ(24〜48時間未満):気づいた時点で1錠を服用し、以後は通常通り続けます(同日に2錠になることがあります)。追加の避妊は通常不要です。
- 2錠以上の連続した飲み忘れ(48時間以上):最後に飲み忘れた1錠をすぐ服用し(それ以前の飲み忘れ分は飛ばす)、以後は通常通り続けます。その後7日間はコンドームなどを併用してください。
Q. 何歳まで低用量ピルを服用できますか?
A. 年齢だけで一律にここまでと決まっているわけではありませんが、35歳以上で喫煙されている方や、持病のある方は慎重な判断が必要です。血圧や体調を確認しながら、安全に続けられるかどうかを診察で判断します。
Q. 長く飲み続けても大丈夫ですか?
A. 健康状態に問題がなければ、数年単位で継続する方も多いお薬です。ただし、年齢や生活習慣の変化に応じてリスクも変わるため、定期的な診察でチェックしながら継続することが大切です。
Q. ピルをやめたら、すぐ妊娠できますか?
A. 個人差はありますが、服用を中止すると自然な排卵が再開し、多くの方は数ヶ月以内に元の生理周期に戻ります。将来の妊娠を考えながらピルを使うことも可能ですので、ご希望があればご相談ください。
Q. オンライン診療でも低用量ピルの処方は受けられますか?
A. オンライン診療での処方や郵送にも対応しています。詳しくはオンライン診療のページをご確認ください。
Q. いつから避妊効果が出ますか?
A. 生理開始から5日以内に開始した場合はその日から避妊効果が期待できます。生理開始から6日以降に開始する場合は、最初の7日間はコンドーム併用が必要です。
Q. 下痢や嘔吐があった日はどうすればいいですか?
A. 内服直後に嘔吐した場合や、強い下痢が続く場合は、成分が十分に吸収されない可能性があります。状況により飲み忘れと同様の対応が必要になることがあるため、早めにご相談ください。
注意事項
未承認医薬品等:本診療科目に用いる一部の薬剤は、国内未承認の医薬品です。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
入手経路等:当クリニックが本治療に用いる海外製の医薬品やワクチン等は厚生局の正式なプロセスを経て、クリニック所属の医師の判断の下、個人輸入をしたものになります。
国内の承認医薬品等の有無:国内でも同一の成分を含む医薬品は厚生労働省により承認されていますが、当院では主に価格や入手の安定性を考慮して、患者様にご説明の上で海外製品を処方する場合がございます。
諸外国における安全性等に係る情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
(最新の知見に基づく最終更新日:2026年2月24日)

