AGA
著者:院長 福地裕三(日本皮膚科学会ガイドライン準拠)
AGA治療をご検討中の方へ
AGA(男性型脱毛症)は、進行性の薄毛です。治療では、まず進行を抑える内服薬(フィナステリドやデュタステリド)を中心に検討し、 必要に応じて発毛をサポートする治療を組み合わせます。早めに治療を始めるほど、今ある毛を守りやすくなります。
まず知っておきたいポイント
・フィナステリドとデュタステリドは、男性におけるAGA治療の基本となる内服薬です。
・治療効果の判定は、通常6か月程度の継続が目安です。
・ミノキシジル外用薬は広く用いられている治療選択肢です。
・ミノキシジル内服薬は、日本ではAGAの承認薬ではなく、ガイドライン上でも現時点では推奨されていません。
・ただし、実臨床では発毛を期待して用いられることもあり、当院では承認状況や注意点をご説明したうえで、一律に否定せず個別に適応を判断しています。
| 治療薬 | 主な役割 | 国内での位置づけ | 効果判定の目安 |
|---|---|---|---|
| フィナステリド | AGAの進行を抑える | 男性におけるAGAの承認内服薬 | 通常6か月程度 |
| デュタステリド | AGAの進行を抑える | 男性におけるAGAの承認内服薬 | 通常6か月程度 |
| ミノキシジル外用 | 発毛をサポートする | AGA治療で広く用いられる外用薬 | 継続して経過を確認 |
| ミノキシジル内服 | 発毛を目的に用いられることがある | 日本ではAGAの承認薬ではない | 診察のうえ個別判断 |
ご確認ください
AGA治療薬は、体質や持病、服用中のお薬によって選び方が変わります。 健康診断や泌尿器科でPSA検査を受ける予定がある方は、AGA治療薬を服用していることを医師へお伝えください。
AGAとは
AGA(男性型脱毛症)とは、英語で Androgenetic Alopecia の略です。
日本人の約30%がAGAであるといわれており、加齢とともにその割合は増加します。
個人差はありますが、思春期以降に徐々に始まり、進行していきます。
一般的には20代から30代にかけて発症し、40代以降にかけて徐々に進行することが多いです。
原因としては、男性ホルモンや遺伝の影響があると考えられています。
髪の毛の成長サイクルは、「成長期」「退行期」「休止期」の順に繰り返されています。
AGAでは、このうち成長期の期間が短くなり、前頭部や頭頂部の髪が細く短くなって、徐々に毛量が減少していきます。
そのため、早めに対処し、継続的にケアしていくことが大切です。
AGAの治療
AGAの治療では、ジヒドロテストステロン(DHT)の働きを抑制することを目的とします。
ただし、毛母細胞がすでに死滅してしまうと、DHTを抑えても発毛効果は期待できません。
そのため、早期に治療を開始し、弱った毛母細胞を保護することが重要です。
治療により、DHTから毛母細胞を守り、その寿命を延ばしていくことを目指します。
プロペシア
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、5α-還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。
この5α-還元酵素には、1型と2型の2種類があります。
プロペシアは、2型の5α-還元酵素のみを阻害し、DHTの産生を抑制します。
一般的には、ザガーロの方が発毛効果が高いといわれていますが、体質によってはプロペシアでも十分な効果が得られる場合があります。
そのため、まずはプロペシアから試してみるのも良いでしょう。
ザガーロ
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、5α-還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。
この5α-還元酵素には、1型と2型の2種類があります。
ザガーロは、これら2種類の5α-還元酵素をともに阻害し、DHTの産生を抑制します。
そのため、2型のみを阻害するプロペシア(フィナステリド)よりも、発毛効果が高いといわれています。
ミノキシジル
ミノキシジルは、発毛を促進する作用をもつ内服薬です。
AGAの治療において、最も有効性が高い成分の一つといわれています。
現在、ミノキシジルは90か国以上でAGA治療薬として承認されています。
| 項目 | 日数 | 料金 |
|---|---|---|
| プロペシア ジェネリック | 1箱28日分 | 5,000円 |
| ザガーロ ジェネリック | 1箱30日分 | 7,000円 |
| ミノキシジル タブレット | 1箱100日分 | 3,000円 |
※ 送料無料、指定住所へ郵送
AGAの進行パターン
AGAの進行には、主に3つのタイプがあります。
頭頂部から薄くなる Oタイプ、額の生え際から後退する Mタイプ、そして前頭部全体から進行する U(A)タイプ です。
アジア人は欧米人に比べて、頭頂部から進行するOタイプが多いといわれています。
AGAの原因
AGAの原因には、男性ホルモン、遺伝、生活習慣などが関係していると考えられています。
その中でも、男性ホルモンの影響が最も大きいとされています。
男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)は、髪の成長を抑制する作用をもたらします。
このDHTは、テストステロンが5α-還元酵素によって変換されることで生成されます。
したがって、DHTの働きを抑えることが治療の重要なポイントとなります。
これにより、髪の成長抑制を防ぐことができます。
当院でのAGA治療の流れ
AGA(薄毛)は、できるだけ早めに始めて、継続しながら効果を評価していく治療です。
当院では、プライバシーに配慮しながら、対面診療やオンライン診療のどちらにも対応しています。
① ご来院での診療(予約不要)
- 事前Web問診(任意)
ご入力いただくと当日の診察がスムーズです。 - 医師の診察
薄毛の部位・進行度、既往歴、内服薬、生活習慣などを確認します。 - 治療方針のご説明
効果が出るまでの目安、副作用の可能性、薬の選び方を丁寧にご説明します。 - 処方や内服(または併用治療)開始
ご希望と状態に合わせて、薬剤を選択します。 - 定期フォロー
数か月ごとに経過を確認し、必要に応じて治療内容を調整します。
② オンライン診療(全国配送可)
症状や既往歴によっては、オンライン診療のみで処方〜ご自宅への郵送まで完結できる場合があります。
初めてAGA治療を受ける方、持病や内服薬が多い方などは、対面診療をご案内することがあります。
オンライン診療(全国配送可)
※ 送料無料、指定住所へ郵送
効果が出るまでの目安(よくある経過)
- 〜3か月:抜け毛が減った気がする、髪質が少し変わるなど軽い変化
- 3〜6か月:見え方(つむじや生え際など)の変化を感じる方が増える
- 6〜12か月:効果判定の目安(継続の可否や薬の見直しを検討)
※ 効果には個人差があります。途中でやめると、徐々に元の進行ペースに戻ることがあります。
AGA治療薬の比較(当院取り扱い)
AGA治療では「今ある髪を守る薬(DHTを抑える)」と「発毛を促す薬」を、状態やご希望に合わせて選びます。
迷う方は、まずは診察で状態を確認し、無理のないプランから始めるのがおすすめです。
| 薬剤 | 目的 | 特徴 | 主な注意点 | 献血 | 当院 料金目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| フィナステリド (プロペシア ジェネリック) |
進行を抑える(守る) | DHTの産生を抑えて、抜け毛の進行を抑制します。 まずは副作用の出方を見ながら始めたい方に検討されることがあります。 プロペシア(フィナステリド)について |
性欲低下、ED、射精障害などが一定の頻度で報告されています。 PSA検査を受ける方は内服中であることを必ずお伝えください。 |
服用中は不可 中止後1か月は不可 |
1箱28日分 5,000円 |
| デュタステリド (ザガーロ ジェネリック) |
進行を抑える(守る) | DHTの産生をより広く抑えることで、効果をしっかり期待したい方に検討されることがあります。 ザガーロ(デュタステリド)について |
性機能関連の症状、まれに肝機能への影響などが報告されています。 PSA検査を受ける方は内服中であることを必ずお伝えください。 |
服用中は不可 中止後6か月は不可 |
1箱30日分 7,000円 |
| ミノキシジル (タブレット) |
発毛を促す | 発毛を促す治療として併用されることがあります。 ※ ミノキシジルは外用(塗り薬)は国内で承認薬がありますが、内服は国内でAGAの承認薬ではなく、適応外(未承認)での処方となります。 |
むくみ、動悸、血圧への影響、体毛の増加などがみられることがあります。 持病のある方や内服薬が多い方は、より慎重な判断が必要です。 |
基本的に制限対象ではありません(ただし服薬申告は必要です) | 1箱100日分 3,000円 |
※ 価格は変更となる場合があります。最新の費用は本ページの料金表をご確認ください。
※ 女性(妊娠中または妊娠の可能性がある方を含む)や小児は、上記薬剤の一部で禁忌となる場合があります。診察時に必ずご相談ください。
AGA治療 よくある質問(FAQ)
よくあるご質問
Q. 予約なしでも受診できますか?
A. はい。予約なしでも受診可能です。ただし、混雑状況によってはお待ちいただくことがあります。スムーズなご案内をご希望の場合は、事前のご予約もご検討ください。
Q. AGA治療はどれくらいで変化が出ますか?
A. 多くの方は数か月単位で変化をみていきます。目安として、〜3か月で抜け毛の変化を感じる方があり、3〜6か月で見え方の変化、6〜12か月で効果判定を考えることが多いです。すぐにフサフサになる治療ではないため、焦らず継続と見直しを行うことが大切です。
Q. 初期脱毛(始めて抜け毛が増える)はありますか?
A. あります。特にミノキシジル系の治療では、開始後しばらくして一時的に抜け毛が増えたように感じることがあります。これは毛周期の切り替わりに伴う反応と考えられ、継続の中で落ち着くことが多いです。不安が強い場合は自己判断で中止せず、ご相談ください。
Q. 薬をやめたらどうなりますか?
A. 内服を続けている間は進行抑制や維持が期待できますが、中止すると徐々に元の進行ペースに戻ることがあります。せっかく守れていた髪の見え方が、数か月単位でまた気になってくることもあるため、AGA治療は基本的に中長期で考えることが大切です。
Q. フィナステリドとデュタステリドの違いは何ですか?
A. どちらもAGAの進行に関わるDHTの産生を抑える治療薬ですが、作用する酵素の範囲に違いがあります。一般に、まず始めやすさを重視する場合はフィナステリド、よりしっかり抑えたい場合はデュタステリドを検討することがあります。どちらが合うかは、進行の程度や副作用の出方も含めて判断します。
Q. 副作用が心配です。どんな症状が多いですか?
A. フィナステリドやデュタステリドでは、性欲低下、勃起機能の変化、精液量の変化などが知られています。ミノキシジル内服では、むくみ、動悸、多毛、血圧への影響などに注意が必要です。気になる症状がある場合は、自己判断で続けず早めにご相談ください。
Q. 献血はできますか?
A. フィナステリド内服中は、通常、服用中および中止後1か月は献血できません。デュタステリドでは、より長い期間の制限が設けられることがあります。献血前には必ず最新の案内をご確認ください。
Q. 妊活中(パートナーが妊娠中)の注意点はありますか?
A. フィナステリドやデュタステリドは、妊娠中の方が触れることへの注意が必要なお薬です。内服しているご本人がパートナーを妊娠させることについて過度に心配しすぎる必要はありませんが、不安がある場合は妊活状況も含めて診察時にご相談ください。
Q. ミノキシジル内服(飲み薬)は誰でもできますか?
A. いいえ、誰でもできる治療ではありません。ミノキシジル内服は、日本ではAGAの承認薬ではなく、日本皮膚科学会ガイドラインでも推奨されていません。一方で、実臨床では発毛効果がみられる例もあるため、当院では一律に否定せず、むくみ、動悸、血圧への影響などの注意点をご説明したうえで、持病や併用薬も含めて個別に適応を判断しています。
Q. オンライン診療だけでAGA治療はできますか?
A. はい。状態や既往歴、現在の内服薬などを確認したうえで、オンライン診療で治療をご案内できる場合があります。ただし、対面診療や追加確認が望ましい場合は、オンラインだけで処方できないこともあります。
Q. 女性でもAGA治療薬は使えますか?
A. 女性の薄毛では、男性とは治療の考え方が異なることがあります。フィナステリドやデュタステリドは、一般に女性、特に妊娠可能年齢の方には適さないため、女性の薄毛が気になる場合は別の治療方針を検討します。
Q. 20歳未満でもAGA治療は受けられますか?
A. AGA治療薬は成人を前提に使用することが一般的です。20歳未満の方では、まず本当にAGAかどうかを含めて慎重な判断が必要です。自己判断での使用は避け、まずはご相談ください。
Q. PSA検査前に申告した方がよいですか?
A. はい。フィナステリドやデュタステリドを内服している場合、PSA値に影響することがあるため、前立腺の検査を受ける際は必ず申告してください。
※ 本ページは一般的な情報提供を目的としています。症状や体質、併用薬によって最適な治療は異なります。不安な点がある方は、お気軽にご相談ください。
注意事項
副作用:よくある副作用として、リビドー減退、勃起機能不全、射精障害、胃不快感、ほてりなどです。
未承認医薬品等:本診療科目に用いる一部の薬剤は、国内未承認の医薬品です。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
入手経路等:当クリニックが本治療に用いる海外製の医薬品やワクチン等は厚生局の正式なプロセスを経て、クリニック所属の医師の判断の下、個人輸入をしたものになります。
国内の承認医薬品等の有無:国内でも同一の成分を含む医薬品は厚生労働省により承認されていますが、当院では主に価格や入手の安定性を考慮して、患者様にご説明の上で海外製品を処方する場合がございます。
諸外国における安全性等に係る情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
(最新の知見に基づく最終更新日:2026年3月31日)

