エラella(緊急避妊薬)
著者:院長 福地裕三
エラ(ella)とは
エラは、性行為から120時間(5日)以内に内服することで高い避妊効果が得られる緊急避妊薬(アフターピル)です。
日本国内では、ノルレボ(レボノルゲストレル)という黄体ホルモンを主成分とする緊急避妊薬が一般的に用いられています。
一方、エラはウリプリスタール酢酸エステルを有効成分とする選択的プロゲステロン受容体調節薬(SPRM)であり、緊急避妊薬としてだけでなく、子宮筋腫や月経過多の治療にも用いられています。

特徴とは
ノルレボは、性行為から72時間以内に内服することで高い避妊効果が得られます。
また、できるだけ早く内服するほど避妊効果が高まるといわれています。
一方、エラは120時間(5日)以内であれば内服が可能なため、時間的な余裕がある点が特徴です。
さらに、120時間以内であれば時間の経過によって避妊効果が大きく低下しにくいとされています。
そのため、欧米ではエラのほうが主流の緊急避妊薬として広く使用されています。
避妊メカニズム
エラ(ella)は、ウリプリスタール酢酸エステルを有効成分とする緊急避妊薬です。主な作用は排卵を抑制や遅らせることで、妊娠を防ぎます。
緊急避妊薬は中絶薬ではなく、すでに成立した妊娠を中断する作用はありません。排卵がすでに起きた後は効果が十分に得られない可能性があるため、できるだけ早く内服することが重要です。
※ エラは日本国内では未承認薬です。当院では医師の判断のもと、適切な手続きで入手した医薬品を、十分にご説明のうえで処方しています。
飲み方とは
性行為から120時間(5日)以内に、1錠(30mg)を内服します。
120時間を過ぎてしまうと、高い避妊効果が得られなくなります。
それでも一定の効果は期待できるため、できるだけ早めに内服することをおすすめします。
※ 問診のみで、内診などの診察は行いません。
| 項目 | 用量 | 料金 |
|---|---|---|
| エラ(ella) | 1回分 | 13,000円 |
※ 送料無料、指定住所へ郵送
服用後の注意点(生理・妊娠検査・次の避妊)
- 不正出血(少量の出血)がみられることがあります。
- 次の生理は、予定より数日前後早まったり遅れることがあります。
- 次の生理が7日以上遅れる、生理の様子がいつもと明らかに違う、妊娠を疑う症状がある場合は、 妊娠検査薬で確認し、必要に応じてご相談ください。
- エラは今回の性行為に対する緊急避妊薬であり、以降の性行為を守る効果はありません。 次の生理までは、コンドームなどの避妊を行ってください。
※ 強い下腹部痛、ふらつき、出血が多いなどの症状がある場合は、早めに医療機関にご相談ください(まれに子宮外妊娠などの鑑別が必要になることがあります)。
吐いてしまった場合(再内服の目安)
内服後3時間以内に嘔吐した場合は、薬が十分に吸収されていない可能性があります。追加の内服が必要となることがありますので、できるだけ早めに当院へご連絡ください。
低用量ピル等との関係(いつ再開できる?)
エラ(ウリプリスタール)は黄体ホルモンと作用が競合することがあるため、ホルモン避妊(低用量ピル、ミニピル等)の開始や再開は5日空けて行うのが基本です(目安:内服6日目から)。
- ホルモン避妊を開始や再開した後は、7日間程度(方法により異なります)はコンドーム等を併用してください。
- 非ホルモン避妊(コンドーム等)は、当日から使用できます。
飲み合わせ(効果が下がる可能性があるお薬)
一部の薬剤は、エラの効果を弱める可能性があります。該当するお薬を内服中の方は、必ず事前にお知らせください。
- てんかん治療薬(例:カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタール等)
- 結核治療薬(例:リファンピシン等)
- 一部の抗HIV薬
- セントジョーンズワート(サプリやハーブ)
※ 上記は一例です。飲み合わせが心配な方は、お薬手帳をご準備のうえご相談ください。
体重やBMIが気になる方へ
体重やBMIが高い方では、緊急避妊薬の効果が低下する可能性が報告されています。迷った場合でも、まずはできるだけ早く内服することが大切です。
より確実な方法として、産婦人科での銅付加IUD(非ホルモンIUD)が選択肢になる場合があります(適応は医療機関で判断されます)。
授乳中の方へ
授乳中でも緊急避妊が必要な場合があります。エラ(UPA)内服後の授乳については、近年の知見では単回投与であれば授乳を中断する必要はないという方針が示されています。 ただし、状況(産後間もない、早産児、基礎疾患など)により変わることがあります。ただし、当院では授乳中の方への処方は行なっておりません。
性感染症(性病)検査について
緊急避妊薬は、性感染症(性病)を予防する薬ではありません。不安な行為があった場合は、必要に応じて性病検査も併せてご相談ください。
関連ページ:性感染症(性病)について
予防とは
緊急避妊薬は、望まない妊娠の可能性がある場合に使用する薬です。
そのため、日常的に避妊の必要がある方には、低用量ピルの使用をおすすめします。
また、コンドームのみの避妊は避妊効果にばらつきがあり、確実とはいえません。
より確実な避妊を希望する場合は、低用量ピルとの併用を検討することが望ましいです。
よくある質問(FAQ)
Q1. いつまでに飲めば良いですか?
A. 性行為(避妊失敗)から120時間(5日)以内に1錠を内服します。時間が経つほど効果が下がる可能性があるため、できるだけ早く内服してください。
Q2. 飲んだあと、また性行為をしても大丈夫ですか?
A. エラは今回の性行為に対する緊急避妊薬で、以降の性行為を守る効果はありません。次の生理まではコンドーム等で避妊してください。
Q3. 吐いてしまったらどうすれば良いですか?
A. 内服後3時間以内に嘔吐した場合は、追加内服が必要になることがあります。できるだけ早めに当院へご連絡ください。
Q4. 生理はいつ来ますか?遅れたら妊娠ですか?
A. 生理が数日前後ずれることがあります。次の生理が7日以上遅れる、出血がいつもと違うなどの場合は妊娠検査薬で確認してください。
Q5. 低用量ピルを飲んでいます。いつ再開できますか?
A. 原則として、エラ内服後は5日空けて(目安:6日目から)ホルモン避妊を開始や再開します。再開後は7日間程度、コンドーム等を併用してください。
Q6. 飲み合わせで効果が下がる薬はありますか?
A. 一部の抗てんかん薬、結核治療薬、セントジョーンズワート等は効果を弱める可能性があります。内服中のお薬がある場合は必ずお知らせください。
Q7. 体重が重いと効きにくいですか?
A. 体重やBMIが高い方では効果が低下する可能性が報告されています。迷った場合でも、まずは早めの内服が重要です。より確実な方法として産婦人科での銅付加IUDが選択肢になる場合があります。
Q8. 授乳中でも内服できますか?授乳は止める必要がありますか?
A. 授乳中でも緊急避妊が必要な場合があります。近年の知見では単回投与で授乳中断が不要とされますが、状況によってご案内が変わることがありますので受診時にご相談ください。
Q9. 緊急避妊薬は性病も防げますか?
A. 防げません。不安な行為があった場合は、必要に応じて性病検査をご相談ください。
注意事項
未承認医薬品等:本診療科目に用いる一部の薬剤は、国内未承認の医薬品です。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
入手経路等:当クリニックが本治療に用いる海外製の医薬品やワクチン等は厚生局の正式なプロセスを経て、クリニック所属の医師の判断の下、個人輸入をしたものになります。
国内の承認医薬品等の有無:国内でも同一の成分を含む医薬品は厚生労働省により承認されていますが、当院では主に価格や入手の安定性を考慮して、患者様にご説明の上で海外製品を処方する場合がございます。
諸外国における安全性等に係る情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。
(最終更新日:2025年11月28日)

