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ドキシペップ Doxy PEP 即日処方

著者:院長 福地裕三

Doxy PEP(ドキシペップ)とは、リスク行為後にドキシサイクリン(ビブラマイシン)を内服することで、梅毒・クラミジア・淋病などの性感染症を一定の確率で予防する方法です。日本ではまだあまり馴染みのない予防法ですが、徐々に知名度が高まり、その有効性を実感する人も増えています。また、米国などでは、その有用性を示す記事や論文が複数報告されています。

最新情報

2024年9月、オーストラリア・シドニーで開催された第25回IUSTI世界会議において、Doxy PEPによって梅毒を約80%の確率で予防できるとの発表がありました。

2024年6月には、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)よりDoxy PEPに関する正式なガイドラインが公表されました。当院でも、それに準じた処方を行っております。(2024年6月6日更新)

また、2024年3月に米国コロラド州で開催されたCROI 2024では、Doxy PEPの有効性を示す複数の研究データが発表され、改めてその有効性が確認されました。さらに、シス女性への有効性を示唆する内容も報告されています。(2024年3月5日更新)

予防効果

Doxy PEPの予防効果としては、梅毒およびクラミジアに対して約90%弱の確率で感染を予防できると報告されています。梅毒やクラミジアに比べると、淋病に対する予防効果はやや低いものの、約60%程度の効果があるとされています。

梅毒に感染した場合、治療には約1か月を要することが多いため、リスク行為後にDoxy PEPを使用する意義は高いと考えられます。なお、現時点では日本人を含むアジア人に関するデータはまだありませんが、同程度の効果が得られる可能性があると推測されています。

投与方法

リスク行為から72時間以内に服用することで、一定の予防効果が得られるとされています。中でも、菌が増殖する前の24時間以内に内服できると、より高い効果が期待できます。ドキシサイクリンは1回の服用で予防投与が完了します。72時間を超えてしまった場合は、医師にご相談ください。

費用

当院では、医薬品メーカー大手であるファイザー社製のドキシサイクリン(ビブラマイシン)を取り扱っております。

項目 料金  
Doxy PEP 2,000円(税込) 1回分

※ 複数回分をまとめて処方することも可能です。

※ 上記料金以外に、追加の費用はかかりません。

オンライン診療(全国配送可)

送料無料、指定住所へ郵送、営業所止め可、薬局受取不可

※ 15時までの診療で即日発送可(15時以降翌日発送)

検査の目安

現時点では、特にガイドラインなどで明確な基準は示されていませんが、当院ではドキシサイクリンを内服すると2〜3日間は成分が体内に残留することから、通常よりも1週間以上経過してからの検査を推奨しています。

そのため、クラミジアおよび淋病については、内服後1週間以上経過してからPCR法による検査をお勧めしています。また、梅毒は抗体が形成されるまでに通常4週間程度を要するため、5週間以上経過してからの即日精密検査を推奨しています。

副作用

ドキシサイクリンでは、まれにお腹の張りや軟便などの症状がみられることがあります。吐き気を感じることは稀であり、過度な心配は不要です。万が一、副作用が生じた場合でも、通常は1〜2日で自然に治まります。

注意事項

Doxy PEPは単回投与で使用されるため、耐性菌が発生するリスクは低いとされています。一方で、抗生剤を連日・長期間にわたって使用すると、耐性菌のリスクが高まります。そのため、Doxy PEPを複数日にわたって連続して使用することは避けてください。つまり、Doxy PrEPのような使用方法は存在しません。

ただし、一般論として抗生剤の予防的投与は推奨されていません。不要な抗生剤の使用は、耐性菌を増やすリスクがあるためです。したがって、漫然と内服を続けることはお勧めできません。

また、まれにアジスロマイシン(ジスロマック)を予防的に内服している方がいますが、これは医学的に推奨される抗生剤の使用方法ではありません。そのため、Doxy PEPも必ず医師の指導のもと、適切に使用することが重要です。

従来は、MSM(男性と性的関係を持つ男性)やトランス女性に有効とされる研究データが中心でしたが、最近ではシス女性など、より多様な層に対しても有効性が示唆されています。

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