HIV(エイズ)予防内服のPEP
著者:院長 福地裕三
PEPとは
PEP(ペップ)とは、「暴露後予防(Post Exposure Prophylaxis)」の略称です。
HIVに感染した可能性のある性行為や医療事故などが起きた場合に内服する治療法です。
リスクが生じてから72時間以内に内服を開始すれば、HIV感染を予防できるとされています。
日本ではまだあまり普及していませんが、海外では確立された治療法となっています。
性感染症の中でも、HIVは現在の医療でもなお根治が難しい病気です。
万が一HIVに感染した場合は、生涯にわたり抗HIV薬を服用し続ける必要があります。
PEP療法を行うことで、可能な限り感染リスクを低減することが可能です。
梅毒・クラミジア・淋病の予防内服について詳しく知りたい方は、下記のページをご参照ください。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の透過電子顕微鏡画像
情報元:CDC
内服を検討すべき方
HIVに感染するリスクのある性行為や医療事故があった方
相手がHIVに感染しているか不明な状態で性行為を行った方
HIV感染を可能な限り予防したい方
リスクのある行為から72時間以内である方
これまでHIVに感染したことがない方
飲み方
リスクのある行為から72時間以内に、抗HIV薬の内服を開始します。
後発品
1種類の合剤の抗HIV薬を服用します。
1日1回、毎日30日間続けて内服します。
先発品
2種類の抗HIV薬を服用します。
1日2回、毎日30日間続けて内服します。
副作用
多くはありませんが、胃腸の不快感やお腹の張りなどがみられることがあります。
以前は報告されていた腎機能障害は、現在ではほとんど起こらなくなっています。
注意点
B型肝炎ウイルスに感染している方
骨粗しょう症で治療中の方
腎機能に障害がある方
処方の流れ
1, 簡単な問診票のご記入と、PEP療法に関する説明書をお渡しします。
2, 医師の診察時に、PEP療法について丁寧にご説明いたします。
3, 検査の必要性についても確認いたします。
4, ご質問などがなければ、お会計をお願いいたします。
5, 院内で処方いたしますので、すぐに服用を開始することが可能です。
費用
後発品(輸入)
後発品は海外からの輸入品ですが、世界的に信頼のある大手ジェネリック製薬会社が製造している薬剤のため、安心してご使用いただけます。
比較的新しいタイプに分類される「ビクタルビ」のジェネリックを処方しております。
| 項目 | 料金 | |
|---|---|---|
| PEP 予防(後発品) | 70,000円(税込) | 30日分 |
先発品(国内流通)
先発品は輸入品ではなく、薬価収載された国内流通品を使用しているため、費用はやや高くなります。
「ツルバダ」と「アイセントレス」の2種類の薬剤を処方しております。
| 項目 | 料金 | |
|---|---|---|
| PEP 予防(先発品) | 200,000円(税込) | 30日分 |
※ 上記の料金以外に、別途の諸費用はかかりません。
※ 送料無料、指定住所へ郵送、営業所止め可、薬局受取不可
※ 16時までの診療で即日発送可(16時以降翌日発送)


