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生理(月経)移動の中用量ピル

著者:院長 福地裕三(日本産科婦人科学会ガイドライン準拠)

生理(月経)移動とは、旅行、温泉、結婚式、試験、スポーツ、出張などの予定に合わせて、中用量ピルを使い、生理の時期を調整する方法です。

当院では、生理をずらしたい方に向けて、中用量ピル1回分(14錠)を4,000円(税込)で処方しています。

その他の診察料などの諸費用はかかりません。院内で当日そのまま処方でき、内診も不要です。

「旅行と生理が重なりそう」「大切な予定の日だけ避けたい」「いつ相談すればよいか分からない」という方もご相談ください。

生理(月経)移動とは

生理(月経)移動とは、ホルモン剤である中用量ピルを使用して、生理の時期を予定に合わせて調整する方法です。

生理は、ホルモンの変化によって子宮内膜がはがれることで起こります。中用量ピルを服用することでホルモン環境を一時的に調整し、生理を遅らせたり、早めたりすることがあります。

特に、旅行、温泉、海、プール、結婚式、受験、スポーツ大会、出張など、生理が重なると困る予定がある方に選ばれることがあります。

ただし、生理移動は100%予定どおりに調整できるものではありません。飲み始める時期、もともとの月経周期、体調、飲み忘れの有無などによって、予定より早く出血したり、少量の不正出血が出たりすることがあります。

当院の生理移動ピル処方

内容 中用量ピル 1回分(14錠)
費用 4,000円(税込)
その他費用 診察料などの諸費用なし
処方 院内で当日即処方
内診 不要
配送 オンライン診療の場合、送料無料で郵送

問診で、月経予定日、ずらしたい日程、妊娠の可能性、持病、喫煙、服用中のお薬などを確認したうえで処方します。

「何日から飲めばよいか分からない」という方も、予定日をもとに飲み方をご案内します。

オンライン診療はこちら

このような方におすすめです

  • 旅行や温泉と生理が重なりそうな方
  • 結婚式、前撮り、成人式などの大切な予定がある方
  • 試験、受験、面接、発表会などに集中したい方
  • スポーツ大会、部活動、合宿、登山、海やプールの予定がある方
  • 出張や長時間移動の予定がある方
  • 生理痛や出血量が多く、予定の日だけ避けたい方
  • 急ぎで中用量ピルを処方してほしい方
  • 内診なしで相談したい方

生理を遅らせる方法

生理を遅らせる方法は、次の生理予定日より前から中用量ピルを服用し、予定が終わる頃まで飲み続ける方法です。

服用を続けている間は、ホルモンの変化を調整することで、生理を遅らせることを目指します。服用を中止すると、通常は数日後に生理のような出血が起こります。

生理を遅らせたい場合は、できるだけ早めの相談がおすすめです。

生理予定日が近すぎると、ピルを服用しても出血を十分に遅らせられないことがあります。

旅行やイベントの直前ではなく、予定が決まった段階でご相談いただくと、より調整しやすくなります。

生理を遅らせる方法

イベント日と生理予定日が重なりそうな場合に、生理を後ろへずらす方法です。

一般的には、生理予定日の約1週間前からイベント日まで中用量ピルを服用し、やめてから2〜3日後に生理が来る流れになります。

生理予定日の約1週間前
 
ここから服用開始
服用期間
 
イベント日まで飲み続ける
イベント日
 
この日まで生理を避けたい
服用終了
 
ここで中止
2〜3日後
 
数日待つ
生理
 
生理が来る

ポイント

  • 生理予定日の約1週間前から飲み始めます。
  • イベント日まで飲み続け、やめてから2〜3日後に生理が来ます。
  • 生理予定日が近い方でも選ばれやすい方法です。
  • 飲み始めてから最長14日間程度生理を遅らせることを目指します。

生理を早める方法

生理を早める方法は、予定より前に中用量ピルを服用し、服用を中止したあとに生理のような出血を起こす方法です。

生理を早める方法は、イベント中に薬を飲み続ける必要がない点がメリットです。一方で、前もって服用を始める必要があるため、ある程度早めの相談が必要です。

予定まで日数に余裕がある場合は、「遅らせる」よりも「早める」方が合うことがあります。

どちらの方法がよいかは、次の生理予定日、避けたい日程、月経周期の安定性によって異なります。診察時にスケジュールを確認しながらご案内します。

生理を早める方法

イベント日より前に生理を終わらせておきたい場合の方法です。

一般的には、生理開始日から中用量ピルを14日間服用し、やめてから2〜3日後に生理が来る流れになります。

生理開始日
 
ここから服用開始
14日間
 
中用量ピルを飲み続ける
服用終了
 
ここで中止
2〜3日後
 
数日待つ
生理
 
生理が来る
イベント日
 
この頃には生理を終えやすい

ポイント

  • 生理開始日から14日間飲み続けます。
  • やめてから2〜3日後に生理が来ます。
  • イベント日までに生理を終わらせたい方に向いています。
  • 生理を1週間程度早めるイメージです。

いつ受診すればよいですか?

生理移動は、予定が決まったら早めの受診がおすすめです。

特に、生理を早めたい場合は、前の生理が始まった頃から計画する必要があることが多く、直前では間に合わない場合があります。

生理を遅らせたい場合も、生理予定日が近すぎると調整が難しくなることがあります。

目的 相談の目安 特徴
生理を遅らせたい 生理予定日の数日前までに相談 予定が終わるまで服用を続ける方法です。
生理を早めたい 予定まで日数に余裕があるうちに相談 イベント中に薬を飲まずに済む場合があります。
どちらがよいか分からない 予定が決まった時点で相談 月経予定日と避けたい日程を確認して判断します。

月経周期が不規則な方や、直近の生理予定日が分からない方も、分かる範囲でご相談ください。

中用量ピルの飲み方

中用量ピルの飲み方は、生理を「遅らせたい」のか「早めたい」のかによって異なります。

診察時に、次の生理予定日、避けたい予定の日程、現在の月経状況を確認したうえで、服用開始日と服用終了日をご案内します。

  • 1日1回、決められた時間帯に服用します。
  • 飲み忘れないよう、毎日同じ時間帯に服用してください。
  • 自己判断で服用日数を変更しないでください。
  • 飲み忘れた場合は、状況によって対応が異なるため、不安な場合はご相談ください。

服用中に少量の出血が出ることがあります。少量の出血があっても、自己判断で中止せず、症状や出血量に応じてご相談ください。

中用量ピルで生理移動をするときの注意点

中用量ピルによる生理移動は、多くの方に行われている方法ですが、すべての方に適しているわけではありません。

特に以下に該当する方は、処方できない、または慎重な判断が必要になることがあります。

  • 妊娠している可能性がある方
  • 血栓症の既往がある方
  • 35歳以上で喫煙している方
  • 前兆のある片頭痛がある方
  • 高血圧、心疾患、肝機能障害などがある方
  • 乳がんなどで治療中・経過観察中の方
  • 手術前後や長期間動けない状態の方
  • 服用中のお薬がある方

ご自身で判断が難しい場合も、問診で確認しますのでご安心ください。

主な副作用

中用量ピルでは、以下のような副作用がみられることがあります。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 乳房の張り
  • むくみ
  • 眠気、だるさ
  • 不正出血
  • 胃のむかつき

吐き気が出やすい方は、就寝前に服用すると楽に感じることがあります。症状が強い場合は無理をせずご相談ください。

血栓症に注意が必要です

中用量ピルを含むホルモン剤では、まれですが血栓症に注意が必要です。

以下のような症状がある場合は、通常の副作用ではない可能性があります。服用を中止し、すぐに医療機関へご相談ください。

  • 片脚の急な痛み、腫れ、しびれ、赤み
  • 突然の息切れ
  • 胸の痛み
  • 激しい頭痛
  • ろれつが回らない
  • 手足に力が入りにくい
  • 急な視力異常

安全に服用していただくため、当院では問診で既往歴、喫煙、持病、服用中のお薬などを確認したうえで処方します。

避妊効果について

生理移動目的で短期間だけ中用量ピルを服用する場合、避妊効果を目的とした処方ではありません。

妊娠を避けたい方は、コンドームなどの避妊方法を併用してください。

また、低用量ピルや中用量ピルは、性感染症を予防する効果はありません。クラミジア、淋病、梅毒、HIVなどの予防には、コンドームの使用が大切です。

不安な性行為があった場合は、性感染症検査やアフターピルについてもご相談ください。

当院での処方の流れ

  1. 問診票のご記入
    月経予定日、ずらしたい日程、妊娠の可能性、持病、服用中のお薬などを確認します。
  2. 医師による確認
    生理を遅らせる方法がよいか、早める方法がよいかを確認します。
  3. 院内で当日処方
    処方可能と判断した場合、その場で中用量ピルをお渡しします。
  4. 服用方法の説明
    服用開始日、服用終了日、飲み忘れ時の注意点、副作用についてご説明します。

内診は不要です。急ぎで必要な方もご相談ください。

低用量ピル・アフターピルとの違い

種類 主な目的 特徴
中用量ピル 生理移動 旅行やイベントに合わせて、生理を遅らせる・早める目的で使います。
低用量ピル 避妊、生理痛、PMS、月経不順など 毎日継続して服用する薬です。長期的な月経管理に向いています。
アフターピル 緊急避妊 避妊に失敗した可能性がある場合に、妊娠リスクを下げる目的で使用します。

生理移動を希望する方は中用量ピル、継続的な避妊や生理痛・PMSの改善を希望する方は低用量ピル、避妊に失敗した可能性がある方はアフターピルをご相談ください。

よくあるご質問

Q. 生理をずらすには、いつ受診すればよいですか?

A. 予定が決まったら早めの受診がおすすめです。生理を遅らせたい場合も、予定日が近すぎると間に合わないことがあります。生理を早めたい場合は、さらに早めの相談が必要です。

Q. 中用量ピルはいくらですか?

A. 当院では、中用量ピル1回分(14錠)を4,000円(税込)で処方しています。その他の診察料などの諸費用はかかりません。

Q. 当日処方できますか?

A. はい。処方可能と判断した場合、院内で当日そのままお渡しできます。

Q. 内診は必要ですか?

A. いいえ。生理移動の中用量ピル処方にあたり、内診は不要です。問診を中心に安全に服用できるか確認します。

Q. 生理を早めることもできますか?

A. はい。予定まで日数に余裕がある場合は、生理を早める方法を選べることがあります。次の生理予定日と避けたい日程を確認したうえでご案内します。

Q. 生理を遅らせる場合、どのくらい遅らせられますか?

A. 服用方法や月経周期によって異なります。服用を続けている間、生理を遅らせることを目指しますが、100%予定どおりになるとは限りません。少量の出血が出ることもあります。

Q. 中用量ピルを飲めば必ず生理をずらせますか?

A. 必ず成功するとは限りません。飲み始める時期、飲み忘れ、月経周期、体調などによって、予定より早く出血したり、不正出血が出たりすることがあります。

Q. 副作用はありますか?

A. 吐き気、頭痛、乳房の張り、むくみ、だるさ、不正出血などが出ることがあります。まれですが血栓症にも注意が必要です。

Q. 生理移動のピルに避妊効果はありますか?

A. 生理移動目的で短期間服用する場合、避妊効果を目的とした処方ではありません。妊娠を避けたい方は、コンドームなどの避妊方法を併用してください。

Q. 性感染症も予防できますか?

A. いいえ。中用量ピル、低用量ピル、アフターピルはいずれも性感染症を予防する薬ではありません。性感染症予防にはコンドームの使用が大切です。

関連ページ

注意事項

本ページは、生理(月経)移動の中用量ピルに関する一般的な情報提供を目的としています。実際に服用できるかどうかは、問診内容、既往歴、現在服用中のお薬、妊娠の可能性などを確認したうえで医師が判断します。

片脚の急な痛みや腫れ、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、急な視力異常などがある場合は、血栓症の可能性があります。服用中にこのような症状がある場合は、すぐに医療機関へご相談ください。

注意事項

未承認医薬品等:本診療科目に用いる一部の薬剤は、国内未承認の医薬品です。万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
入手経路等:当クリニックが本治療に用いる海外製の医薬品やワクチン等は厚生局の正式なプロセスを経て、クリニック所属の医師の判断の下、個人輸入をしたものになります。
国内の承認医薬品等の有無:国内でも同一の成分を含む医薬品は厚生労働省により承認されていますが、当院では主に価格や入手の安定性を考慮して、患者様にご説明の上で海外製品を処方する場合がございます。
諸外国における安全性等に係る情報:諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

(最新の知見に基づく最終更新日:2026年6月29日)

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